Huawei Ascend(ファーウェイ・アセンド)は、中華人民共和国華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)が展開するスマートフォン端末のブランド名である。

概要

2010年に発表された最初のAscend、続く2011年に発表されたAscend IIは、それまでのIDEOSシリーズと同じくチープな新興国向け端末のひとつに過ぎなかった。状況が大きく変わるのは2012年、1月に米国ラスベガスのCESで世界最薄を謳うスマートフォン「Ascend P1 S」を発表[1]したのに続き、2月にはMWC2012に合わせる形で世界最速を謳うスマートフォン「Ascend D quad」を発表[2]、一躍世界のトップメーカー入りを果たした。これには同社傘下のHiSiliconがクアッドコアSoC「K3V2」の開発に成功したことが大きく、以降HiSiliconのSoCはAscendシリーズにほぼ独占供給されている。

"Ascend"は「上昇する」を意味し[3]、続く文字は端末の位置付けを現す[4]

この他、2013年1月にはサムスン電子のGalaxy Noteに対抗した大画面のAscend Mate(アセンド・メイト)シリーズと、Windows Phone OSを採用したAscend Wシリーズを追加、2013年12月には低価格で高性能なXiaomiのRedmiに対抗してWebに販路を絞ったAscend Honor(アセンド・オナー)シリーズを拡大[5]、2014年12月にはファブレットの流行を汲んだAscend GXシリーズを追加するなど、意欲的に競合他社へキャッチアップしている。

2015年4月に発表されたP8からは"HUAWEI"ブランドを推すブランド戦略に変わったため、以降"Ascend"ブランドを冠するスマートフォンは発表されていない。

関連項目

脚注

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出典

  1. ^ ファーウェイが世界最薄*1のデュアルコアCPU搭載スマートフォンを製品化
  2. ^ ファーウェイが世界最速のスマートフォンAscend D quadを発表
  3. ^ ファーウェイがグローバル展開するスマートフォンのフラッグシップモデル「Ascend(アセンド)(HW-01E)」の開発について
  4. ^ a b c “5秒で起動”の秘密とは:写真で解説する「Ascend HW-01E」 (1/2) - ITmedia Mobile
  5. ^ ASCII.jp:ファーウェイ「Honor」シリーズがシャオミを圧倒したワケ|スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典

外部リンク