GuitarFreaksV3筐体。左はDrumManiaV3。 GUITARFREAKS (GuitarFreaks 、ギターフリークス)は1999年 にBEMANIシリーズ の第4弾としてコナミ(現・コナミデジタルエンタテインメント )より発売された音楽ゲーム 。その名の通り、ギター を演奏するものである。通称はギタフリ [1] およびGF で、2つで1つであるdrummania シリーズと一括してギタドラ と呼ばれることもある。
慣例的に「ギターマニア」でなかったのは、コナミが1999年 4月1日 に発売した「ときめきメモリアルドラマシリーズVol.3 旅立ちの詩 」の作中で「ギターマニア」という名称の架空のアーケードゲームが登場しているためとされている。ただし、弦を押さえて弾く点は同じであるものの、ゲーム性は全く異なる。プロデューサーとして小島秀夫 が参加していた。
従来のシリーズは、2011年 3月28日 稼動の『GuitarFreaksV8』をもって終了したが、シリーズは並行して稼働を開始したXGシリーズ・GITADORA に移行している。なお、2013年 3月31日 をもってe-AMUSEMENTサービスは終了したが、設置店舗ではネットワークを利用しない範囲で遊べる。
概要
GuitarFreaksの筐体は中央にディスプレイがあり、その下に2つのスタートボタン、ディスプレイの外側にスピーカーが付いており(4thMIX以降スピーカーが増設された)、そこにエレキギターを模したデバイスが両サイドに1つずつ立てかけられている。
スタートボタンの内側にPlayStation用のメモリーカードスロットやPlayStation版の同シリーズ専用コントローラ を接続するための端子がついている場合もある(メモリーカードスロットは家庭用ソフトでエディットした譜面をロードするため、コントローラ端子は家庭用専用コントローラを「マイギター」として使用するためものだったが、現在はどちらも使用不能となっている)。8thMIX power-up ver.以降は左右それぞれのスピーカーの上にe-AMUSEMENT の磁気カード(V3以降はe-AMUSEMENT PASS )を挿入するカードリーダーが付いている。
ギターには、ネック部分にR(赤)・G(緑)・B(青)の3つのボタン、ボディ部分にピックレバーとエフェクターノブが存在する。エフェクターノブの操作により音質が変わり、選曲画面で緑を押しながらエフェクターノブでソート順を切り替えられる。ちなみにギターと筐体本体は信号のやりとりを行うケーブルが通ったチューブの他に、ワイヤーでもつながっている。
また、DrumManiaと接続するためのケーブルがあり、これにより同作とのセッションプレイが可能となっている。その関係上、隣り合って設置されていることが多く、同時期に稼動している機種ではイメージも統一されている。
画面は、中央にプレイ中の曲のクリップが表示される領域(Vで画質が大幅に向上)があり、その上に両プレイヤーのエキサイトゲージ、左右に各プレイヤーの譜面として4列の表示がある。両端には各プレイヤーのオプションが表示されている。この4列は左から順にR/G/B(この3つは後述するLEFTオプションで逆になる)/W(後述するWAILING BONUSにおける、ギターを立てる指示)が表示され、下から上へと流れていく。
パートと譜面難度
ひとつの楽曲には複数のパートと難度が用意され、最大で10種類の譜面が収録されている。
GUITAR、BASS、OPENPICK
パート(譜面の種類)。BASSはその曲のベース用の譜面をプレイする(音もベースの音に変化)もので、OPENPICKは譜面の中にボタンを押さずにピックレバーを操作するバー(灰色で、OPENの文字がある)が存在するもの(音は一部を除きGUITARと同じ)。BASSは3rdMIXから、OPENPICKは7thMIXから登場している。
ピックレバーをはじいた後にGを2回押して、もう一度ピックレバーをはじくことで、GUITAR→BASS→OPENPICK→GUITAR…と譜面の種類が変化する。
モードの登場時期の関係により、2ndMIX以前が初出の曲にはBASSとOPENPICK、6thMIX以前が初出の曲にはOPENPICKが存在しない曲が多くある。なお、すべてのロング曲には、BASSもOPENPICKも存在しない。
V3までは、2人プレイ時にBASSパートをプレイできるのはどちらか片方だけだった(もう一人は必ずGUITARかOPENPICKを選択しなければならない)。V4からは、2人ともBASSにすることが可能になっている。
EASY、BASIC、ADVANCED、EXTREME
譜面の難度種別。EASYはEASYモード専用。STANDARD、BATTLE、GRAND PRIXモードではGを押しながらピックレバーを2回はじくことで、BASIC→ADVANCED→EXTREME→BASIC…の順で難易度を変更できる。ただし、曲やパート(GUITAR/BASS/OPENPICK)によっては途中の物が存在しない場合もある(特にBASSはEXTREMEがないものが多い。またEASYはGUITARにしか存在しない)。
なお、GUITARFREAKSでは難易度を上昇するための方法としてノート数を増やす他に運指を複雑にするという方法があるため、譜面の難易度によりノート一個当たりの点数が変化する(一方、ドラムマニアでは譜面難易度によってノート一個当たりの点数は変化しない)。
5thMIXまではPRACTICE→NORMAL→EXPERT→EXTREME→EXTREME+であり、現行の難易度との対応は以下の通り。
NORMAL/EXPERT → BASIC
EXTREME → ADVANCED
EXTREME+ → EXTREME
また、当時は選曲前にNORMAL、EXPERT、EXTREME+のいずれかから選ぶ必要があり、難易度の切り替えはコマンドによるNORMAL/EXPERT⇔EXTREMEのみ可能であった。
難度値
譜面の具体的な難度を表す数値。01〜99の99段階で示される(ただし10未満の数値はEASY譜面にしか存在しない)。曲の難しさを比較したり、自分の腕前に適正な曲を推測するのに役立つほか、STANDARDモードではスキルポイントにも影響を及ぼす。
V5にて、「Rock to Infinity」という曲のEXTREME譜面に「∞」という難度値が登場したが、それはあくまでINFINITY STAGEにおける演出 であり、実際の難度値は99である。
なお、99段階難度は5thMIXからの導入で、4thMIXまでは難易度は★の数で表されていた。
プレイスタイルメニュー
プレイスタイルメニューを活用すると、ゲームを遊ぶ上で、様々な要素を自分好みにカスタマイズできる。
プレイスタイルメニューは、以下の3つの方法で呼び出すことが可能。
エントリー画面(セッションの可否を選択する画面)でBを押しながらSTARTボタンを押す
曲選択画面でGを3回押す
曲選択直後、画面が暗転するまでSTARTボタンを押しっぱなしにする とくにエントリー画面で呼び出した場合は、e-AMUSEMENT PASS使用時ならカードにプレイスタイルを保存でき、以降は同じプレイスタイルで遊ぶことができる。
なお、このメニューにあるプレイスタイルは、曲選択画面でピッキングレバーを8回入力するとすべて初期状態に戻される (V3以前は10回入力)。
プレイスタイルメニューで設定できるのは、以下の要素。
スクロールスピード(SPEED)
シーケンスが流れる速さ。標準の速さは「×1.0倍速」となる。
現在(V4以降)は×0.5倍速〜×20.0倍速まで、0.5刻みで変更が可能(×10.0倍速まで。×10.0倍速の次は×20.0倍速となる)。×0.5倍速と×20.0倍速は、V4では特定の条件を満たす必要があった。
10thMIX〜V3は×1.0倍速〜×10.0倍速(×10.0倍速は「MAX」 と表記される)、9thMIX以前は×1.0倍速〜×7.0倍速、6thMIX以前は×1倍速〜×7倍速(変更幅は1刻み)、3rdMIX以前は×1倍速・×3倍速(ファストフロー)・×6倍速(スーパーファストフロー)の三段階のみ。
コマンドは8thMIX〜V3がG3回押し、7thMIX以前はR→G→B→ピッキング2回。現在はプレイスタイルメニューでのみ変更できる。また4thMIX以降は、プレイ中にSTARTボタンを押しながらRを押すと1段階減速、Bを押すと1段階加速できる。
HIDDEN/SUDDEN/STEALTH
HIDDENはバーが判定ラインの手前で見えなくなってしまう(もちろんタイミング通りに弾かなければならない)。第1作より存在。
SUDDENはバーが見えない状態で出現し、判定ラインの手前で突然見えるようになる。2ndMIXより導入される。
なお、HIDDENとSUDDENは併用でき、その場合は判定ラインの手前でほんの一瞬だけバーが見えるようになる(完全に見えなくなることはない)。
STEALTHは譜面が完全に見えなくなる。V4より導入されたが、V4では特定の条件を満たす必要があった。
DARK
背景やエキサイトゲージ、判定ラインなどが見えなくなる。ただしエキサイトゲージが減少したときの演出は表示される。プレイが難しくなる反面、レーンの背景が見えなくなるためバーが見やすくなる効果もある。11thMIXより導入。
V4からは、従来のDARKは「DARK FULL」となり、そこから判定ライン・小節の区切り線などが見えるようになる「DARK HALF」という新たなスタイルが追加された。
REVERSE
通常は下から上へ移動するバーが、上から下に移動するようになる(判定ラインも画面下側に移動)。
POSITION
タイミングの判定(「PERFECT」「POOR」など)の表示位置を、「通常(レーンの上)」「クリップの上」「消去」のいずれかに変更できる。なお、プレイ中でもSTARTボタンを押しながらGを押すたびに切り替えられる。
COMBO
コンボ数の表示のON/OFFを切り替えられる。
AUTO
AUTO NECKとAUTO PICKの2種類から選べる。AUTO NECKはネックボタンの操作を自動でしてくれる(プレイヤーはピッキングだけすればよい)ようになり、AUTO PICKは逆にピッキングを自動でしてくれる(プレイヤーは運指だけ合わせればよい)。難度が著しく下がるため、このオプションを付けてクリアした場合はクリアマークが青色になり、スキルポイントの達成率も0になる。
元は家庭用のトレーニングモードで使用できたオプションである(家庭用ではAUTO NECKがPICKING ONLY、AUTO PICKがFINGERING ONLYとなっている)。アーケード版でもV5から「LIGHT」と入れ違いに登場。
RANDOM
RANDOM、SUPER RANDOM、HYPER RANDOMを設定できる。RANDOMは一小節単位でバーのR/G/Bがランダムで入れ替わる。SUPER RANDOMは一つのバーごとにR/G/Bがランダムで入れ替わる(バーの本数までは変わらない)。HYPER RANDOMはSUPER RANDOMの効果に加えバーの本数そのものが変わる(譜面が変わるとも表現できる)。
GRAND PRIXでは基本的に使用できない。また、BATTLEでは相手と同じものを選んだときのみ有効となる。
RISKY
RISKY 4、RISKY 2、RISKY 1を設定できる。設定回数POORもしくはMISSを出すとSTAGE FAILEDとなる(ただしゲームオーバーにはならず次のステージへ進む)。V3まで存在したHAZARDに似ているが、空ピックでもゲージが減少する点が大きく異なる。このオプションを使用してSTAGE FAILEDとなった場合、EXTRA STAGEを出現させた場合でもEXTRA STAGE専用新曲(赤文字表記)が表示されなくなる。V4〜V5に存在したEXTRA STAGE専用旧曲(紫文字表記)の出現には影響しない。
LEFT
左利きプレイヤー用にバーの並び順を逆(通常RGBの順になっているところをBGR)にする事ができる。
SHUTTER
レーン下部にシャッターが出現し、バーが見えなくなる。シャッターの表示範囲は10%単位で指定可能。
beatmaniaIIDX の「SUDDEN+」と同様のオプションであるが、調整単位が10%刻みと粗いことや、プレイ中の微調整ができないことから、SUDDEN+ほどは普及していない。
過去存在したプレイスタイル HIGH SPEED EDITION
曲そのものが2倍速なるモード。特定の曲のみ選択可能。ピッチ まで変わり、非常にタイミングが取りづらい。第1作と2ndMIXで存在。
BATTLE MODE
1P側と2P側の譜面が同じになる。6thMIXまでは同じ曲でも1Pと2Pで譜面が異なっていたため存在していたコマンド。
SCREEN
レーンに衝立が出現し、バーが見えなくなる。STEALTHオプションに似ているが、こちらは画面に現れた時点と弾く直前がわずかに見える。
BRANCH
最初はGのバーが出現し、判定ラインの手前で本来のR/G/Bに枝分かれする、「バーの数とタイミングがわかるSUDDEN」とも言えるプレイスタイル。8thMIXと9thMIXで存在。
ITEM
「ゲームプレイの詳細」で述べた回復アイテムを使用するかどうかの設定。OFFにすると、回復アイテムを持っていてもゲージがゼロになるとゲームオーバーとなる。
LITTLE
ボタン3つの譜面を2ボタン(R/Bのみ)にする物。10thMIXで「LIGHT」と入れ違いに廃止。
LIGHT
本来バーのないところでピックレバーを操作してしまうとMISSとなってしまうが、このオプションを付けるとバーのないところでピックレバーを操作してもMISSにならない。ただし、このオプションを使用すると、獲得できるスキルポイントが通常の半分になる。10thMIXで「LITTLE」と入れ違いに登場し、V5で「AUTO NECK/AUTO PICK」と入れ違いに廃止。
HAZARD
JUDGEMENTの一つで、1人プレイ専用オプション。2回POORもしくはMISSを出すとSTAGE FAILEDとなる(ただしゲームオーバーにはならず次のステージへ進む)。クリアに成功すると8310点(点数はハザードとの掛詞)のボーナスが入り、曲選択画面でHAZARDクリアマークが表示される。V2とV3で存在したが、LIGHTと同様に空ピックをしてもMISSにならなくなるためフルコンボが通常より簡単になってしまうという問題があったためにV4で廃止された。
アンコール他ステージ
4thMIX以降は、EXTRA STAGE専用曲を選択してSランクを取った場合(VではPERFECT率が95%以上)、更に難易度の高い専用曲に挑戦するENCORE STAGEとなる。この際、演奏タイミングの評価でPERFECTの占める割合が98%以上の場合は、更に難易度の高いPREMIUM ENCORE STAGE(V2〜V4はPREMIUM STAGE)となる。
ENCORE STAGE以降は演奏する曲が固定され、自由に選ぶことはできない。また、EXTRA STAGEのプレイ譜面より上の難易度は選択できない。
上記以外にも、作品により異なるステージが存在する。
V4では、EXTRA STAGEに旧作での専用曲が出現し、そこでENCORE STAGEの条件を満たすとSPECIAL STAGEに、PREMIUM STAGEの条件を満たすとLEGEND STAGEに、それぞれ突入。いずれも旧作でのENCORE STAGE・PREMIUM ENCORE STAGEの楽曲が出現し、クリアするとその曲の特定パート・難度の譜面が解禁される。
V5では特定条件を満たしてEXTRA STRAGEをクリアすると、INFINITY STAGEに突入。クリアすると引き続きENDINGとして、スタッフロール限定曲がプレイできる。また、V4と同じSPECIAL STAGEも存在。
V6ではPREMIUM ENCORE STAGEをクリアすることで、BLAZING STAGEに突入。V5のENDINGと同じく、スタッフロール限定曲がプレイできる。
歴代バージョン
アーケード版(XGシリーズ・GITADORAシリーズ)
アーケード版(旧シリーズ〈GUITARFREAKS〜V8〉)
シリーズナンバーについては基本的には発売順と同じであるが、2ndMIXにはPlayStationとの連動機能を追加したLink version が、8thMIXにはe-AMUSEMENT関連の機能を追加したpower-up ver. が存在する。また、2005年 2月23日 に稼働開始したバージョンではそれまでの様に数字を振るのではなく"GuitarFreaksV "というタイトルとなった。これについては、事実上の同一機種であるdrummaniaとのバージョンの統一を図るためのようで(実際に、番号がずれているので分かりづらかったという旨のスタッフの発言がある。)、このためかシリーズ全体の呼称の表記は現在GuitarFreaks となっている場合が多くなっている。システムボイスは代々Thomas Howard Lichtensteinが担当。
GUITARFREAKS (1999年3月15日 稼働開始)
BEMANIシリーズの第4弾として作られた音楽ゲーム。ちなみに、楽曲にボーカルは無く全て器楽曲 。
GUITARFREAKS 2ndMIX (1999年 7月10日 稼働開始)
初のボーカル曲が収録された。また、同日稼動したdrummania とのセッションプレイも可能である。
GUITARFREAKS 2ndMIX Link version (1999年 9月 稼働開始)
2ndMIXのバージョンアップ版。新曲が追加されたほか、メモリーカード を通してPlayStationとのリンクが可能になった。
また、同年11月には、家庭用コントローラを差し込んで遊ぶことのできる、LINK KIT 2(マイギター対応ver.)も投入された。
GUITARFREAKS 3rdMIX(2000年 4月21日 正式稼動開始)
本来の稼動予定日だった2000年 4月20日 に本体が動作しなくなるバグ が見つかり稼動開始日が1日遅れた。
このバージョンからBASSパートが選択可能になり、版権(ライセンス)曲も収録された。
GUITARFREAKS 4thMIX(2000年 9月13日 稼動開始)
内面だけでなく、外見にもスピーカーユニットや足場が増設されるなど、大幅に改良が加えられた。
ドラムマニアとの互換性が上がり、この作品以降、ほぼ全ての新規曲でセッションが可能となる(ライセンス曲でのセッションも可能になった)。それまで3段階しか調節できなかったスクロールスピードが、×1倍速刻みで最高×7倍速まで調節できるようになった(詳細は「プレイスタイルメニュー」の「スクロールスピード」を参照)。ネックを押さえた時レーンに点灯するカラーもグラデーションになった。
また、「ENCORE STAGE」が追加されたのもこのバージョンから。リザルトにも「SS」と「E」が新たに追加された。
GUITARFREAKS 5thMIX(2001年 3月17日 稼動開始)
譜面難度の変更方式、判定の方法が変わった(詳細は、前者は「譜面難度とパート」の「EASY、BASIC、ADVANCED、EXTREME」を参照、後者は「ゲームプレイの詳細」の「プレイする」を参照)。
drummania 4thMIX・KEYBOARDMANIA 3rdMIXとの3機種マルチセッション が可能。
GUITARFREAKS 6thMIX(2001年 9月13日 稼動開始)
NONSTOPモードが初登場。また、クリップ下部に曲名、選択モード等の情報が表示される様になった。
GUITARFREAKS 7thMIX(2002年 2月28日 稼動開始)
新たにOPENPICKパートが追加された。また、プレースタイルにも「DARK」が追加され、スクロールスピードもそれまでの×1倍速刻みから×0.5倍速に変更された。
一方、このバージョンで大幅な曲の削除が行われ、残留曲数を遙かに上回る曲数が削除された(後に少しずつ復活していくことになる)。マルチセッションへの対応が終了。
GUITARFREAKS 8thMIX(2002年 8月30日 稼動開始)
e-AMUSEMENT に対応し、自分のプレーの順位やヒットチャート等の情報が分かるようになった。移植された曲も多い。本作より過去削除された曲からの復活枠が組まれるようになった。
BEGINNERモードが復活した。また、曲選択画面のバナーもリメイクを兼ねて復活した(ただし過去のものとは違い、DDRのような横長のもので、曲名がバナー上に表記されており、ライセンスカバー曲以外の曲のものにはさらにアーティスト名も表記される)。
スクロールスピードやBASS、OPENPICKパートへの切り替えコマンドが変更された(詳細は、前者は「プレイスタイルメニュー」の「スクロールスピード(SPEED)」、後者は「譜面難度とパート」の「GUITAR、BASS、OPENPICK」を参照)。
GUITARFREAKS 8thMIX power-up ver.(2002年 11月29日 稼動開始)
e-AMUSEMENT の対応強化を主目的として発売された8thMIXのマイナーバージョンアップ版。エントリーカード対応となり、新たに新曲が6曲追加された。
システムBGMはTOMOSUKE が担当。
GUITARFREAKS 9thMIX(2003年 4月2日 稼動開始)
キャッチフレーズは「POWER UP over POWER UP!! 」。変更点は基本的に「GUITARFREAKS 8thMIX power-up ver.」と比べて同じだが、スキルポイントの全国ランキング表示やクリアした曲が一目で分かる様になった等といったカードの機能が充実した。だが、再び7thMIX並の大量の曲の削除が行われる。
システムBGMは古川もとあき が担当。
GUITARFREAKS 10thMIX(2003年 10月8日 稼動開始)
キャッチフレーズは「Make a future groove! 」。プレイスタイルから「LITTLE」がなくなり、代わりに「LIGHT」が登場した。また、スキル対象となっている曲のパートがGUITAR、BASS、OPENPICKのどのパートなのかが色で分かるようになり、スキルポイントが小数点以下第2位まで表示されるようになった。
本作から『ee'MALL 』に対応。同作で購入した曲アイテムで新しい曲をプレイできるようになった。クリップ部分は「曲の最初と最後に曲名を示す1枚絵+汎用ムービー」。
システムBGMはTOMOSUKE が担当。
GUITARFREAKS 11thMIX(2004年 4月22日 稼動開始)
キャッチフレーズは「IT'S A SHOWTIME!! 」。ライセンス曲の収録が歴代シリーズで最も多く、邦楽は2003年 夏にリリースされた曲が中心となった。ライセンス曲の新規収録曲数がV8までの歴代バージョン中最も多い。
システムBGMは小野秀幸 が担当。
GuitarFreaksV(2005年 2月23日 稼動開始)
本バージョンよりゲーム名が大文字と小文字が混在したものとなり、「V」シリーズとしてDrumManiaとナンバリングが統一された。キャッチフレーズは「yes!! just wanna "V"est!!! 」。
システム基板の大幅な変更(PlayStation 2 ベースでDVD-ROM +HDD を搭載したものに変更された)により画質の向上を実現。それに伴い、モニターの画質が向上した新筐体も発売。工場を基調としたデザインとなっている。クリップが大幅に綺麗になり、実写のムービーも扱えるようになったが、一部の既存クリップの画質が荒くなり、ガクガクになってしまったというデメリットもある。また、ディスク容量の向上からそれまで収録寿命の短かったロング曲枠からも多くの曲が復活した。
システムBGMは中村康三 が担当。
GuitarFreaksV2(2005年 11月24日 稼動開始)
キャッチフレーズは「LIVE 2 GO!! 」(文字の色はグレーだが、「V」と「2」が赤で強調されている)。ライブを基調としたデザインとなっている。新プレースタイルオプション「HAZARD」が出現した。
『ee'MALL』サービス終了に伴い、それまで購入した曲をどこのe-AMUSEMENT接続筐体からもプレイできる救済措置が取られた(未購入の場合は選曲不可)。
ギタドチャンコで復活した「Ultimate power」が版権曲初の復活曲となった。
バグや難易度詐称が多い理由かで、不評が相次いだ。また判定も厳しめであったよう。
システムBGMはJimmy Weckl が担当。
GuitarFreaksV3(2006年 9月13日 稼動開始)
キャッチフレーズは「Big bang! On Music Galaxy!.. 」。宇宙を基調としたデザインとなっている。
e-AMUSEMENT PASSに対応。
インターネット対戦の「BATTLE MODE」、様々な条件を満たすことで得られる「称号」、一定期間ごとにEXTRA STAGEの曲が入れ替わる「EXTRA RUSH」等、多数の新システムが導入された。
『ee'MALL』の収録曲が正式に移植され、無条件でプレイ可能になった。家庭用『MASTERPIECE SILVER』に収録された3曲は、新ムービーが追加されたうえセッション可能になった(残りの曲はすべて従来通り「曲の最初と最後に曲名を示す1枚絵+汎用ムービー」、セッション不可)。
システムBGMは千本松仁が担当。
GuitarFreaksV4 Яock×Rock(2007年 8月8日 稼動開始)
キャッチフレーズは「Are you Ready? Experience the"DoubleRock!!" 」。Яock×Rockは『ダブルロック』と読む。 TVショウを基調としたデザインとなっている。
このバージョンから、現バージョンのbeatmania IIDX と同様にサブタイトルとして作品ごとのテーマがつけられ、画面もテーマに沿ったデザインとなっている。本作ではライブハウスを基調としたデザイン。
システム基板 も他のBEMANI シリーズと同様、組み込み機器向けWindows XP Embedded搭載のPCベース(プログラム格納部DVD +データ格納部HDD )となり、さらなる高画質化と大容量化を実現した。
GRAND PRIXモードが登場。一方でNON STOPモードが廃止された。
家庭用V3との連動要素により曲などが解禁する。
今作では前述の「EXTRA RUSH」システムに連動し、旧作EXTRA曲を当時の進出条件でクリアすると「SPECIAL STAGE」「LEGEND STAGE」が出現し、クリアすると当時には存在しなかった譜面が獲得できる。
「STILL OF THE NIGHT」「MOVE OVER」がライセンスカバー曲としては初の復活。
システムBGMは泉陸奥彦・千本松仁が担当。
GuitarFreaksV5 Rock to Infinity(2008年 6月18日 稼働開始)
キャッチフレーズは「What's waiting for us beyond"Infinity?" 」。無限を基調としたデザインとなっている。
サウンドディレクターに3rdより務めてきた泉陸奥彦 に代わり、あさき が就任。
特定の条件を満たすことで「INFINITY STAGE」が出現し、それをクリアすると「ENDING」が演奏できる。
システムBGMは千本松仁が担当。
GuitarFreaksV6 BLAZING!!!!(2009年 4月9日 稼動開始)
キャッチフレーズは「"Join the excitement!!!!" 」。屋外ライブを基調としたデザインとなっている。
Vになって初めてオリジナル曲が削除された。
QUESTモードが登場。またGRAND PRIXモードが廃止され、BEGINNERモードがEASYモードへと名称変更された。
GuitarFreaksV7(2010年 3月25日 稼動開始)
キャッチフレーズは「STRUM THE GUITAR! 」。サブタイトルは無し。これはV3以来となる。『クエストモード』が廃止された。
一時はXGシリーズと代替わりするかと思われたが、コナミの商談会で発売が発表された。XGより後発で稼働が開始され、先に登場したXGで搭載している「CLASSICモード」とデータを共有できる。また、今作以降ロング曲は追加されていない。
筐体のサイズがXGよりも小さいので(V6以前と同様)店舗の大きさを考え、XGを稼動できないとした上でこちらを稼動する場合もあるが、XGに搭載される『CLASSICモード』の関係もありXGとV7両方を稼動させる店舗もある。
GuitarFreaksV8(2011年 3月28日 稼動開始)
今作はXG2のCLASSICモードとデータが共有される。キャッチフレーズは存在しない。
稼動前は『前作の不評を受け、今作は盛大にシリーズを締めくくらせる』との情報があった。
V8をもってVシリーズは終了となり、XGシリーズが正式なメインシリーズとなる。2013年 3月31日 をもってe-AMUSEMENTサービスは終了。
コンシューマー移植版
4thMIXまでは、コンシューマーゲーム としてPlayStation (初代、2ndMIX)とPlayStation 2 (3rdMIX、4thMIX)に移植がされていたが、それ以降の新作は移植されていなかった。
しかし、2006年 3月16日 にPlayStation 2での約5年ぶりの発売となるVで、再びコンシューマーゲームでの展開も再開された。また、これに伴い、コナミデジタルエンタテインメントの通信販売サイトであるコナミスタイル のカスタムファクトリー で、アーケードスタイルコントローラの製作プロジェクトも立ち上げられ、2006年 9月29日 に発売された。
PlayStation 用
PlayStation 2 用
GUITARFREAKS 3rdMIX & drummania 2ndMIX(2000年 12月7日 発売)
drummania とのカップリング。
それぞれ単独でも遊べ、プレイヤー2人によるギターとドラムのセッションプレイも可能。
ギタドラ! GUITARFREAKS 4thMIX & drummania 3rdMIX(2001年 9月20日 発売)
家庭版専用の「ENDLESS」モードや、家庭用オリジナル曲も多数収録された。しかし、発売直後に致命的なバグが確認され、コナミにより回収されることになってしまった。バグ修正版にはケースの側面の型番に・が付いている。このバグによる回収のため、しばらく移植版が停滞していた。
GuitarFreaksV & DrumManiaV(2006年 3月16日 発売)
約5年ぶりの家庭用ギタドラとなる。これに合わせてギター、ドラムの専用コントローラーも格安で再発売(初期版にあったスタンドは同梱されていない)。
GuitarFreaks & DrumMania MASTERPIECE SILVER(2006年 8月31日 発売)
家庭移植版が存在しない5th〜11thの埋め合わせとして発売。インターネットによる人気投票とスタッフ選曲の基で、70曲以上収録。スキンのカスタマイズも可能。ee'MALL曲にはクリップも追加された。
GuitarFreaksV2 & DrumManiaV2(2006年 11月22日 発売)
60曲以上収録。その中にはギタドラ最強(最凶)となる『DAY DREAM』も収録された。 4thMIX以来となる家庭用オリジナル曲も収録された。
GuitarFreaks & DrumMania MASTERPIECE GOLD(2007年 3月8日 発売)
MASTERPIECE SILVERの続編として発売。V3に未収録の曲を含む76曲を収録。スキンシステムにアタックエフェクトも設定可能になった。SILVERのデータを引き継げ、更に現在でも人気のある楽曲が収録されているためなくなるのが早かった作品でもある。
GuitarFreaks & DrumMania V3(2007年 10月4日 発売)
70曲以上収録。家庭用オリジナル曲も収録。アーケード版との連動企画を実施。
これ以降、家庭用移植版は発売されていない。
評価
PS版GUITARFREAKSはファミ通 クロスレビューでは8、9、9、8の34点[2] 。レビュアーはAC版ほぼそのままの移植で専用コントローラーのおかげで盛り上がれるとしたが、専用コントローラーがないと雰囲気や操作性も台無しでコントローラーとセットで一商品とすると高価、AC版プレイヤーからすればオリジナル曲が少ないとした他、操作感について慣れればいいとした者と小さくてボタンの押しごたえがあまりないとした者で分かれた[2] 。GameSpot は8.8/10のスコアで曲の種類が豊富で魅力的、グラフィックはハードの限界までには至らないが非常のエステティックだと賞賛、アメリカではコンピュータゲームでギターを演奏するというコンセプトはやや不合理だろうとした[4] 。
APPEND 2ndMIXはGameSpotでは9/10のスコアで新曲は難しいが、前作は中毒性はあるもののリプレイの価値あまりなかったが、本作のおかげで本当に完成したと述べた[5] 。
3rdMIX & drummania 2ndMIXはGameSpotでは9/10のスコアでDrumManiaの操作も一部搭載されていてGUITARFREAKSとDrumMania双方のファン向けであり、コンポジションは今まで通り魅力的とした一方で、2ndMIXから難易度が上昇、グラフィックが重要なシリーズではないがインターフェースの再設計が行われたが演奏中のスライドショーは過去作のようにイノセンス、専用コントローラーが必要で買うにはコストがかかり、通常のPS2コントローラでもプレイ可能だが結局は元も子もないとした[6] 。