開発元 | コーレル |
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初版 | 1992年 |
最新版 |
2023
/ 2022年9月1日 |
対応OS | Microsoft Windows |
種別 | フォトレタッチツール/ペイントツール |
ライセンス | プロプライエタリ・ライセンス |
公式サイト | ソースネクスト内ページ |
PaintShop Pro(ペイントショップ プロ)は、コーレルが販売するMicrosoft Windows用グラフィックソフトウェアである。略称はピーエスピー (PSP)、ペイントショップなど。
主に写真編集(フォトレタッチ)、画像加工、イラストレーションなどで利用される。レイヤー機能やフィルタなどを搭載し、ラスター画像・ベクトル画像の両形式のサポートするなどコンピュータグラフィックスに要求される様々な機能を搭載している。
標準画像フォーマットはpspimage形式であるが、JPEG、PNG、TIFF、Adobe Photoshopのpsd形式など50種以上のファイル形式の入出力に対応している。
1991年にRobert Voitにより画像コンバータ「Paint Shop」として公開されたものが原型[1]。その後、Jasc Softwareとして法人化され、1992年に最初のPaint Shop Proがシェアウェアとしてリリースされた。2004年10月にJasc Softwareをコーレルが買収し、以降のバージョンの開発・販売・サポートをしている。
日本における代理店としては、初期は、有限会社パーソナルデータファクトリー[2]、株式会社メッツ[3]、1999年からは株式会社ピーアンドエーが販売やサポートをしていた。2005年7月からはコーレル株式会社が販売、サポートをおこなっていた[4]。2019年12月2日からはコンシューマ向け販売・サポートがソースネクストになった[5]。企業・アカデミックライセンスなどはコーレル株式会社が引き続き対応する。
ソフト名を「Paint Shop」と記される事もあるが、Proまで含めた「PaintShop Pro」が正式名である。
Adobe Photoshopを強く意識しているとの指摘も多い。2004年、Jasc Software プロダクトマーケティング部ディレクターのマイケル・グリーンハルは、Adobe Photoshopのメインターゲットは「デジタルイメージングで仕事をする人たち」、PaintShop Proのメインターゲットは「デジタルイメージングを楽しんでいる人たち」であり本当のプロ向けではない、とターゲットの違いを説明している[6]。
初期のPaint Shop ProはPCのハイエンドユーザーやプログラマーといった、ある程度PCに詳しいユーザが画像を取り扱う際に使いやすい、というニッチなニーズに応える製品だった(動作原理がわかっていると使い方が直感的に分かりやすい、プログラマーよりのインターフェイス)。
その後、初心者向け機能とハイエンドユーザー向け機能の両方が年々追加されており、その機能数はとても多いため、下記はその一部を抜粋したものである。詳細はバージョン履歴を参照。
シミ補正、歯ブラシ、赤目補正、日焼け、スリムの5つがまとまっている。またフィルターとして「スキンのスムース化」が同時期に搭載された。
作業を自動化するための機能。Pythonで記述することもできるが、作業を「記録」することで、同様の作業を自動化することができたり「履歴パレット」から必要な箇所をスクリプトに保存することも可能である。
PaintShop Pro用プラグインの他、一部Photoshop用プラグインも利用できる。また、[効果]>[プラグインを取得]と進むとスクリプトやプラグインが購入できるようになっている。 また、近年のバージョンでは、Corel社が所有しているプラグインKPTフィルターが無料でダウンロードできる。
PaintShop Proには大きく分けて3種類のブラシが搭載されている。また、ブラシ機能と併用できる「ミキサーパレット」も搭載している。
PaintShop Proの標準のブラシツールはpspbrush形式であるが、Adobe Photoshopブラシ(abr形式)Jasc Brush(jbr形式)の読み込みにも対応している。
背景のない画像が出てくる素材ブラシ。光るグリッドブラシや3Dゴールド、リアルな鎖が描けるブラシの他、アルファベットや花などのシンボルがランダムに出てくるブラシなどもある。以前はインストーラーに主要なものは含まれていたが、今は追加コンテンツとしてダウンロードする必要がある。
油彩、水彩、チョークなどのブラシを任意の用紙(テクスチャ)の上に描くことで、掠れなどを表現できるブラシ。発表されたPaint Shop Pro 9以降にCorelに買収され、Corelがナチュラルペインティングに特化したPainterを所有していたため、その後の大きな開発は見られない。