STS-73
STS-73にて打ち上げられるコロンビア
任務種別微小重力実験
運用者NASA
COSPAR ID1995-056A
SATCAT №23688
任務期間15日21時間53分16秒
飛行距離10,600,000 km (6,600,000 mi)
周回数255
特性
宇宙機コロンビア
ペイロード重量15,250 kg (33,620 lb)
乗員
乗員数7
乗員ケネス・バウアーソックス
ケント・ロミンガー
キャスリン・コールマン
マイケル・ロペス=アレグリア
キャスリン・C・ソーントン
フレデリック・レスリー
アルバート・サッコ
任務開始
打ち上げ日1995年10月20日 13:53:00 UTC
打上げ場所ケネディ宇宙センター第39発射施設B
任務終了
着陸日1995年11月5日 11:45:21 UTC
着陸地点ケネディ宇宙センター第33滑走路
軌道特性
参照座標地球周回軌道
体制低軌道
近点高度241 km (150mi)
遠点高度241 km (150mi)
傾斜角39.0°
軌道周期89.7分

(前列左から)サッコ、ロミンガー、ロペス=アレグリア
(後列左から)コールマン、バウアーソックス、レスリー、ソーントン
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STS-73は1995年の10月から11月にかけて行われたコロンビアのスペースシャトル計画。米国微小重力実験室による2回目のミッションである。クルーはレッドチームとブルーチームの二手に分かれて宇宙で16日間を過ごした。この計画には幾つかの詳細試験項目も含まれていた。

乗組員

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バックアップ

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括弧内の数字は今回を含めたフライト回数を表す。

ハイライト

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STS-73の着陸

スペースラブ米国微小重力実験室 (USML-2) の第2次ミッションはSTS-73の主要ペイロードであった。ほぼ無重力の宇宙環境である「微小重力」分野の科学技術を押し広げるための16日間の宇宙飛行に米政府・大学・企業が協力した。

USML-2ペイロードで行われたいくつかの実験は、「コロンビア」のSTS-50 (1992年) でおこなわれた第1次USML計画での結果から提案されたものである。USML-1計画は流体物理学の理論モデル、燃焼と火炎伝播における重力の働き、半導体結晶生成における重力の影響に新たな知見を与えた。科学者たちが蛋白質結晶の分子構造を特定することができるようになったのは、USML-1の蛋白質結晶成長実験から集められたデータによる成果である。

USML-2はそれらを基礎として作り上げられている。得られた技術知識はミッションの手順及びオペレーションの改善に織り込まれた。ISS (国際宇宙ステーション) や今後の宇宙計画のより応用的なオペレーションへの準備のためであると同時に、地球上あるいは宇宙での基本的な物理的プロセスに対する科学的理解を深めるために実験班は可能な限りハードウェアを改良した。

USML-2では以下を含む実験が行われた。

スペースラブのグローブボックス設備 (Spacelab Glovebox Facility) では

などの実験が行われた。

USML-2のフライトコントローラと実験科学者たちはNASAのマーシャル宇宙飛行センターにあるスペースラブのミッション運用管理施設から科学活動を指示し、更にいくつかのNASAセンターと大学の科学チームがモニターと多くの実験のオペレーションサポートを行った。

そのほか行われたペイロードには

などがある。

TV番組『ホームインプルーブメント (Home Improvement) 』の1996年2月13日のエピソード、『フィアーオブフライング (Fear of Flying) 』『ツールタイム (Tool Time) 』に乗組員の数名が出演している。[1]

当初1995年の9月25日に予定されていた打ち上げは1995年10月29日までに6回の延期がなされた。STS-73及びSTS-61Cはどちらも7度目の試みでようやく打ち上げにこぎ着けており、過去最も延期を重ねた計画という点で特徴的である。[2]

関連項目

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脚注

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  1. ^ "Home Improvement" episode Fear of Flying at Internet Movie Database
  2. ^ Mission Archives”. 2018年3月27日閲覧。

外部リンク

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