ジャンル | 2D対戦型格闘ゲーム |
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対応機種 | アーケード (AC) |
開発元 | SNK |
発売元 | SNK |
プロデューサー |
冨田聖司 福井智章 |
音楽 |
山手安生 幡谷正彦 |
美術 |
新谷憲司 まきのえりな 田中まさみ 山口景泉 |
シリーズ | サムライスピリッツ |
人数 | 1 - 2人(対戦プレイ) |
メディア |
業務用基板 (16.06メガバイト) |
稼働時期 |
1993年7月7日 発売日一覧
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対象年齢 |
CERO:B(12才以上対象) ESRB:T(13歳以上) PEGI:16 |
コンテンツ アイコン |
暴力 Violence, Blood, Crude Humor Violence |
デバイス |
8方向レバー 4ボタン |
システム基板 | MVS |
CPU | MC68000 (@ 12 MHz) |
サウンド |
Z80 (@ 4 MHz) YM2610 (@ 8 MHz) |
ディスプレイ |
ラスタースキャン 横モニター 320×224ピクセル 59.19Hz パレット4096色 |
売上本数 |
2808ポイント (1993年度ベストインカム第6位)[1] |
その他 | 型式:NGM-045 |
『SAMURAI SPIRITS』(サムライスピリッツ)は、1993年7月7日に日本のSNKから稼動されたアーケード用2D対戦型格闘ゲーム。英題は『SAMURAI SHODOWN』[注 1]。
『サムライスピリッツ』シリーズの第一作目。1788年を舞台に、己の信念の元に闘いに興じる者たちが、徳川幕府によって命を絶たれた天草四郎時貞が復活し世界を破滅に導くのを阻止することを目的としている。それまでの己の身体のみで闘う対戦型格闘ゲームとは異なり、登場キャラクター全てが武器を有している。
開発も同社が行い、プロデューサーはゲームボーイ用ソフト『ファニーフィールド』(1990年)を手掛けた冨田聖司、音楽はアーケードゲーム『戦国伝承2』(1993年)を手掛けた山手安生およびアーケードゲーム『餓狼伝説2』(1992年)を手掛けた幡谷正彦、キャラクター・デザインはMSX用ソフト『窓ふき会社のスイングくん』(1985年)を手掛けた新谷憲司、アーケードゲーム『ASOII』(1991年)を手掛けた山口景泉などが担当している。
同年にネオジオに移植された他、1994年には『熱闘サムライスピリッツ』のタイトルでゲームボーイに移植されたのを皮切りに、ネオジオCD、スーパーファミコン、メガドライブ、ゲームギアなど様々な機種に移植、1995年には3DO、FM TOWNSの他に欧米のみでメガCDに移植された。ネオジオ版は2007年にWii用ソフトとしてバーチャルコンソールにて配信された他、PlayStation用ソフト『サムライスピリッツ 剣客指南パック』(1998年)やPlayStation 2およびWii用ソフト『サムライスピリッツ 六番勝負』(2008年)、PlayStation Portable用ソフト『SNK ARCADE CLASSICS Vol.1』(2009年)などのオムニバスソフトに収録された。アーケード版はアケアカNEOGEOにて2016年にPlayStation 4、2017年にXbox OneおよびNintendo Switch用ソフトとして配信された。
アーケード版はゲーム誌『ゲーメスト』の企画「第7回ゲーメスト大賞」(1993年度)にて大賞1位、ベスト対戦格闘賞1位、ベストグラフィック賞2位、ベスト演出賞1位、ベストVGM賞1位を獲得し非常に高い評価を受けた。
後に続編となるアーケードゲーム『真SAMURAI SPIRITS 覇王丸地獄変』(1994年)が稼働され、以後『サムライスピリッツシリーズ』としてシリーズ化された。
全キャラクターはそれぞれ固有の武器を持っており、その武器で主に戦う格闘ゲームである。素手攻撃や蹴り攻撃もあるが、ダメージ量は武器で与えた時に比べかなり低く設定されている。
主な登場キャラクターは、最初に選択できるプレイアブルキャラクター12人と、ボスキャラクターの合わせて13人。
「アーケードモード」では上記のプレアブルキャラクター12人(ゲームボーイ版では使用可能なキャラクターが増えている)から一人を選択し、世界各地を廻りながらランダムに12人全員のキャラクターと対戦していく。全キャラクターと対戦することになるので、同キャラクター対決が必ずある。全てのプレイアブルキャラクターを倒すと最終ボスの天草四郎時貞が登場し、対決することになる。天草四郎時貞に勝利すれば、個別のエンディングへと繋がる。
アーケード版では負けた側は血飛沫を舞わせたり、胴体が切断されたりと、残虐描写が激しかったが、切断された時の断面を黒一色にしたり、リアルになりすぎないよう比較的マイルドな描写だった。また、後の一部の移植作品ではこの残虐描写の演出はカットされている。なお、不知火幻庵、タムタム、千両狂死郎のみ胴体切断がない。
格闘ゲーム初期の作品らしく「ボーナスステージ」が用意されている。以降のシリーズでは「ボーナスステージ」は取り入れられていない。
同じく格闘ゲームである同社の『餓狼伝説スペシャル』(1993年)やカプコンの『スーパーストリートファイターII』(1993年)といったライバルを抑えて第7回ゲーメスト大賞を受賞した。
時は1788年、世界に異変が起きつつあった。原因不明の病、局地的な天変地異、改変によって人々の心までも不安と絶望が支配し始めた。親しかった者や国々が争い、多くの命が奪われる結果となった。これらの災いは、日本に突如として現れた邪教によるものだった。かつて徳川幕府軍によって、この世を追われた男、天草四郎時貞が魔界の王、アンブロジァの力を借りて復活し、世を混沌に陥れる計画だった。怨念による騒乱は日本国内のみならず、海を隔てた他の国々までも及び、世界は暗黒の時代へと向かった。そんな中、各々の違う理由で戦う12人の剣士たちが、邪教の本拠地、島原へと向かって旅立つこととなった[3]。
本作と続編の『真』では『ストリートファイター』シリーズ風の擬似6ボタンとなっている(ネオジオ版はハード上4ボタンしかないため、AとBボタン同時押しで強斬り、CとDボタン同時押しで強蹴りとなる)。
2本勝負で対戦し、相手に1本取られるか相打ちになるなどして勝負が3本目まで長引いた場合、4本目のサドンデスで決着をつけることになる。
制限時間内に相手の体力を0にするか、タイムアップを迎えた時に相手より体力が多ければ勝ちとなる。
背景に飛脚が時々通りすぎ、アイテムを落として行く。落とすアイテムは以下の3つ。
本作ではアーケードモードを勝ち進んでいくと、間に「ボーナスステージ」に入る。藁人形を時間制限内に沢山斬って得点を稼ぐことが目的のステージ。
藁人形を斬った数の分、得点が入る。藁人形を制限時間内に一定数以上沢山斬ることができると、さらにボーナス得点が入る。
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 | Ref. |
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1 | SAMURAI SPIRITS Samurai Shodown Samurai Shodown |
INT 1993年8月11日 |
ネオジオ | SNK | SNK | ロムカセット | NGH-045 | ||
2 | 熱闘サムライスピリッツ Samurai Shodown |
1994年6月30日 1994年11月 |
ゲームボーイ | タカラ | タカラ | 4メガビットロムカセット | DMG-X4J DMG-X4-USA |
熱闘シリーズの1作 | |
3 | SAMURAI SPIRITS Samurai Shodown |
1994年9月9日 1996年10月 |
ネオジオCD | SNK | SNK | CD-ROM | NGCD-045 | ||
4 | SAMURAI SPIRITS Samurai Shodown |
1994年9月22日 1994年11月 1994年 |
スーパーファミコン | モノリス | タカラ | 32メガビットロムカセット | SHVC-A7SJ SNS-P-A7SE SNS-P-A7SP |
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5 | SAMURAI SPIRITS Samurai Shodown Samurai Shodown |
1994年11月19日 1994年11月 1994年 |
メガドライブ | ザウルス | セガ タカラ セガ |
24メガビットロムカセット | G-4127 T-103066 1184-50 |
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6 | SAMURAI SPIRITS Samurai Shodown |
1994年12月16日 1994年 |
ゲームギア | タカラ | タカラ | 4メガビットロムカセット[5] | T-146027 T-103018 |
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7 | Samurai Shodown | 1995年2月10日 1995年 1995年 |
3DO | クリスタル・ダイナミックス | BMGビクター クリスタル・ダイナミックス BMG |
CD-ROM | FZ-SJ3155 | ||
8 | Samurai Shodown | 1995年1月 1995年6月 |
メガCD | Funcom | JVC | CD-ROM | T-60175 T-60175-50 |
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9 | SAMURAI SPIRITS | 1995年4月26日 |
FM TOWNS | SNK | ジャパンホームビデオ | ダウンロード | JH-012 | ||
10 | サムライスピリッツ 剣客指南パック | 1998年3月26日 |
PlayStation | SNK | SNK | CD-ROM | SLPS-00647 | ||
11 | サムライスピリッツ 剣客指南パック | 2007年5月31日 |
PlayStation 3 PlayStation Portable |
SNKプレイモア | SNKプレイモア | ダウンロード (ゲームアーカイブス) |
- | ||
12 | SAMURAI SPIRITS | 2007年10月16日 2008年5月30日 2008年6月16日 |
Wii | SNK | D4エンタープライズ | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
- | ネオジオ版の移植 | [6] |
13 | サムライスピリッツ 六番勝負 | 2008年7月24日 2009年3月24日 2009年3月27日 |
PlayStation 2 PlayStation Portable Wii |
SNK | SNKプレイモア | DVD-ROM UMD Wii用光ディスク |
PS2: SLPS-25839 SLUS-21629 PSP ULUS-10401 ULES-01211 Wii: RVL-RSSJ-JPN SLUS-21629 |
ネオジオ版の移植、PSP版は欧米のみで発売 | [7][8][9] |
14 | SNK ARCADE CLASSICS Vol.1 | 2008年5月5日 2008年10月17日 2009年5月21日 |
PlayStation Portable | Terminal Reality | SNKプレイモア | UMD | ULUS-10338 ULES-01105 ULJS-193 |
ネオジオ版の移植 | |
15 | SNK ARCADE CLASSICS Vol.1 | 2008年5月5日 2008年11月21日 |
PlayStation 2 | Terminal Reality | SNKプレイモア | DVD-ROM | SLUS-21724 SLES-55232 |
ネオジオ版の移植 | |
16 | SNK ARCADE CLASSICS Vol.1 | 2008年7月29日 2008年10月31日 |
Wii | Terminal Reality | SNKプレイモア | Wii用光ディスク | RVL-P-RNCE RVL-P-RJZP |
ネオジオ版の移植 | |
17 | NEOGEOオンラインコレクション THE BEST サムライスピリッツ 六番勝負 |
2009年6月18日 |
PlayStation 2 | SNK | SNKプレイモア | DVD-ROM | SLPS-25934 | ネオジオ版の移植 | |
18 | SNK Best Collection SNK ARCADE CLASSICS Vol.1 |
2010年6月24日 |
PlayStation Portable | Terminal Reality | SNKプレイモア | UMD | ULJS-00297 | ネオジオ版の移植、廉価版 | |
19 | Samurai Shodown Samurai Shodown SAMURAI SPIRITS |
2010年12月21日 2010年12月22日 2010年12月22日 |
PlayStation 3 | SNKプレイモア | SNKプレイモア | ダウンロード (NEOGEO Station) |
- | ネオジオ版の移植 | |
20 | SAMURAI SPIRITS Samurai Shodown |
2016年12月8日 2016年12月9日 |
PlayStation 4 | ハムスター | ハムスター | ダウンロード (アケアカNEOGEO) |
- | アーケード版の移植 | [10][11][12] |
21 | SAMURAI SPIRITS INT Samurai Shodown |
INT 2017年5月2日 |
Xbox One | ハムスター | ハムスター | ダウンロード (アケアカNEOGEO) |
- | アーケード版の移植 | [13][14] |
22 | SAMURAI SPIRITS INT Samurai Shodown |
INT 2017年7月20日 |
Nintendo Switch | ハムスター | ハムスター | ダウンロード (アケアカNEOGEO) |
- | アーケード版の移植 | [15][16][17][18] |
23 | SAMURAI SPIRITS INT Samurai Shodown |
INT 2022年3月24日 |
iOS Android |
ハムスター | ハムスター | ダウンロード (アケアカNEOGEO) |
- | アーケード版の移植 | [19] |
本作は、手前と奥の2列で戦う横スクロールアクションゲームとして企画されていた[23]。この時点ではキャラクターのアイデアがほぼそろっていたほか、つばぜり合いや必殺技、とどめの一撃によって身体が真っ二つになるアイデアも存在していた[23]。
評価 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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項目 | キャラクタ | 音楽 | お買得度 | 操作性 | 熱中度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 4.0 | 3.5 | 3.9 | 3.6 | 3.9 | 3.8 | 22.8 |
項目 | キャラクタ | 音楽 | お買得度 | 操作性 | 熱中度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 4.0 | 3.7 | 3.4 | 3.7 | 4.0 | 3.7 | 22.4 |
項目 | キャラクタ | 音楽 | お買得度 | 操作性 | 熱中度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 3.8 | 3.3 | 3.2 | 3.5 | 3.6 | 3.3 | 20.6 |