Google Fiberとはテキサス州オースティン、カンザス州カンザスシティ、ミズーリ州カンザスシティとノースカンザスシティ、ユタ州プロボにて光有線通信を使った実験的なブロードバンドインターネット・ブロードバンドインターネット接続を構築するプロジェクトである[1]。
実施場所は競争による選考過程によって選ばれ[2]、最初は1,100以上のコミュニティにサービスが提供された[3]。2011年3月30日、Googleはカンザス州カンザスシティで最初に新しいネットワークの提供を行うことを発表した[4]。
ネットワークのインフラ構築が行われた後の2012年7月、GoogleはGoogle Fiberの料金設定を発表、無料のブロードバンドインターネット、月額70ドルの1Gbpsインターネット、月額120ドルのテレビ放送サービスの3プランやさらに1テラバイトのGoogleドライブやそのGoogleドライブに追加する形で2テラバイトのデジタルビデオレコーダー(DVR)のテレビ放送サービスが提供されるとされる。DVRは8つの番組を同時に録画することができる。テレビジョンサービスではNexus 7をリモコンとして使用することができる。加えて、iPadやAndroidタブレットでストリーミングすることもできる。カンザスシティ住民がサービスを受けられる地域は需要によって選ばれ、Googleはサービスを受けるための予約を行うサイトを用意している[5]。
Google Fiberは上り下り両方1ギガビット/秒のインターネット接続を提供することができる。これは1,024メガビット/秒もしくは128メガバイト/秒(1バイトは8ビットと同じ)でほとんどの米国民が使っているものより約100倍速い[6]。フルのギガビット速度をWiFiで得るためにはルーターに接続したWiFiルーター(無線ルーター)が必要で現在、存在しているWiFi規格は一般的に5GHz802.11ac/n/a/n 2.5GHz802.11n/g/bである。これらの中で一番理論値が早いとされる5GHz11acであり、理論値は、6.9Gbps。
ユタ州プロボでの提供は既存のiProvoという光ファイバー網を1ドル買収すること[11]やシステム構築で発生した市の借金を消却することで達成するとしている[12]。光ファイバーのバックボーンは既に存在しているので、初期費用が300ドルもするカンザスシティと異なり、プロボのユーザーは30ドルのみで済むという[13]。
プロボとノースカンザスシティではギガビット容量にアップグレードされる予定とされる。
Googleは当初、2010年末に勝者を発表する予定と述べたが、1,100以上の申し込みを審査するのに必要な時間が増えたため12月中旬に発表を取り下げ、Google Fiber提供地域の選定日を2011年初めに延期するとした[14][15][16]。
誘致のための応募は簡単なものだった上[17]いくつかは単純明快な主張をするものだった[18]。これは自分たちの街が選ばれることを期待して注目を集めるための様々な行動に繋がった[18]。例として:
自治体や市民による誘致のためのビデオをYouTubeに投稿する例もあった:
2011年夏、Googleはサービスを開始する予定のカリフォルニア州パロアルトのスタンフォード大学近くの住宅地の1つで無料試用を提供した[26]。
2013年のエイプリルフールでは「Google Fiber to the Pole」が紹介された[27]。この説明では「Google Fiber to the Poleはカンザスシティ中のファイバーフッドにユビキタスなギガビット接続提供する。このGoogle Fiberの技術において最も新しいイノベーションは外出してもGoogle Fiberの非常に速いギガビット速度で使用出来る。」[27]と述べており、「Learn More」や「Find a pole near you(→近くのポールを探して)」というボタンをクリックすると、「これはエイプリルフールだ。ファイバーポールなんて存在しないけど、我々はクールなスタッフと共に働いている。Fiberに関する全てのことを投稿するから我々のブログをチェックを続けて欲しい。」というメッセージが表示された[27]。