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開発元 | Apple |
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初版 | April 5, 2006 |
最新版 |
6.1.0
/ 2016年8月10日 |
対応OS | OS X v10.8以降 |
種別 | 二次ブートローダ |
ライセンス | プロプライエタリ |
公式サイト | http://www.apple.com/jp/support/bootcamp/ |
Boot Camp(ブート キャンプ)は、Appleにより開発・配布されているソフトウェア。Intel MacにおいてWindowsの利用を可能とする。
2006年に、インテル製CPU搭載のMacを発売開始したAppleは、Intel MacにおけるMicrosoft Windowsの起動を、積極的に支援も妨害もしないと表明していた。
Boot Campは、2006年4月5日にEFIでは起動出来ないOSをサポートする為のCSM (Compatibility Support Module) 搭載と思われるFirmware Updateと共に、Windows XPに対応するパブリックベータとして発表された[1][2]。Boot Campとはアメリカ軍における新兵の基礎訓練を意味するスラングであり、ここではコンピュータの起動 (boot) と掛けて使用されている。2007年10月発売されたMac OS X v10.5においてVersion 2.0が搭載された。
Boot Campは、Intel MacのハードディスクにmacOSを残したままWindowsをインストールするための任意のサイズのパーティションを作成する機能や、Windowsのインストール後にIntel Macで使われている無線LANやビデオカードのドライバをインストールするためのドライバCD-Rを作成する機能を持つ[4][5]。また、Intel Mac上でWindowsを動かすために必要な一連の作業を、あまり専門知識を持たない人にでも簡易に行えるようにするため、シンプルなインタフェースを搭載している。従来、インターネット等で発表されていたIntel MacにおけるWindows起動方法は、いずれも複雑かつWindowsの使用ライセンスに関して不明確な点が存在したため多くのMacユーザーは様子見状態で導入に踏み切れなかった。この機能がAppleによって発表されたことにより、これらの問題を解決する手段となり、高い互換性でWindowsを実行できる環境が整い、再起動のみでmacOSとのデュアルブート環境で使用できるようになった。
Boot Camp環境は、仮想化ソフトウェアであるParallels Desktop for MacやVMware Fusionとは異なり、単純に起動時に各OSを選択できるシンプルなOSローダー機能が特徴である。仮想化ソフトウェアと共存させるには、マイクロソフトのOSライセンスのポリシーに注意が必要である。Windows 8からライセンスポリシーが変更になり、Windows 7までは実質上ParallelsとVMware環境などでは、1つのパッケージから2つのWindowsのライセンス発行が許されていた。要するにWindows 7までは、Bootcamp環境と仮想化環境が1つのライセンスで、共存可能であった。しかし、Windows 8以降では、DSP版とOEM版ではBootcamp環境や仮想環境ごとに基本的に1ライセンスが必要となるような変更がされた。これにより、Bootcamp環境でライセンス認証したOSを、仮想環境から参照して起動するには、さらにもう1つライセンスが追加で必要となる。